【特集】大鱒がルアーを追う時
全道でアキアジ釣りが最終盤を迎えると、代わって盛り上がるのが、川と湖のマス釣りです。多くの川は氷に閉ざされる前の年内までが勝負。マスは越冬に備えて荒食いの時期に入り、一年を通じて大ものに出会える可能性が最まります。
湖も水温の低下する11~12月は活性が上がり、日本を代表するカルデラ湖の支笏湖と洞爺湖、屈斜路湖、そして漁協が管轄する湖には大勢のアングラーが来訪。この時季のターゲットは60~70㎝超のニジマス、サクラマス、アメマス、ブラウントラウト、それにメータークラスのイトウと魚種多彩です。
今号では人気フィールドの釣り方や有効ルアー、さらに注目のアイテムなどを紹介しながら憧れの大型マスを手にする方法を提案します。
≪FEATURE≫
【特集】ニジマス・サクラマス・アメマス・ブラウン・イトウ
大鱒がルアーを追う時
020 キーワードはマット・カメムシ・濁り・波
支笏湖のニジマスはスプーンで釣る!
024 ‘23.12.1洞爺湖解禁レポート
巨大サクラの湖、復活の兆し
028 市販品か自作か、ループの長さは?
ビッグベイトのフックを考える
034 自己記録更新をめざして
〝大ものハンター〟の心得
038 付き場を前提に考える
尻別ビッグのねらい方
040 フライ感覚のルアーフィッシング
低比重スプーンで四季を釣る
058 【本流】ミノーを軸にねらう 河川の大型レインボー
062 【湖】“プラチナレインボー”を誘う タックルとメソッド
064 【本流】使い慣れたタックルでOK 大きな流れも足もとまで誘う
066 【湿原】メインラインは30ポンド 2種のアメマスを釣るコツ
068 【湖】糠平湖は魚種&魚影多し 釣り方からポイントまで
070 活躍の場は広い
大鱒のゴチソウ “デッドベイト”
≪SPECIAL≫
042 ショア&オフショア ロッド・ルアー・フック・ライン
サクラマス釣りタックル大図鑑
052 編集部厳選 注目サクラマスギア
●グランデージ ノーザンライツ ノヴァ
●Aiveスティック120S
●ミサゴジグ
●アスリート ダートSP
●ウロコジグ オリジナル/ショート
●ランス パープルグローサクラマスカラー
072 笑顔が絶えない釣り教室 D.Y.F.Cトラウトスクールin北海道上川
074 40年で変わったこと、変わらなかったこと。 道南サケ釣りの過去・現在
078 根魚、平もの、青もの 適合タックルと釣り方 秋の室蘭沖堤ガイド
083 Fly Fishing Basics 晩秋から初冬の湖 基礎編
087 10㎏の壁に挑む 積丹沖ブリジギング終盤戦
090 船ルアー愛実らせます 苫小牧のジギング ヒラメねらいで青ものも!
≪REGULAR≫
094 ルアーこの一本 バックス/AT-30
100 今月の釣り予報 11月中旬~12月上旬
102 ニュース海鮮丼 2024年11月号
108 今月ここでゲッツ!
109【後志】ヤリイカ×エギング
110【後志】クロソイ・エゾメバル×フライフィッシング
111【渡島】アイナメ×ルアーフィッシング
112【渡島】ブリ×ルアーフィッシング
113【日高】カジカ・カレイ×ルアーフィッシング
114 ヒグマ110番 第四十七話 ヒグマと猛獣の闘争
116 釣り人のための自然環境学 第45回 国産木炭文化の可能性
≪OTHER≫
096 Special Presents
122 NA釣り倶楽部
124 North Angler’s Pickup!
127 バックナンバー
128 From Staff
129 アンケート
曼荼羅とは本来、密教修行者が悟りを得るためのシンボルとして、彼らの世界観を図案化したものといわれている。それは宇宙であり、天界を表わすデザインでもある。密教では世界をひとつの生命体として位置づけているが、そこには自然界の生命活動も含まれている。岩魚曼荼羅とは、神聖であり、神秘の象徴ともいえる個性豊かなイワナたちから学びを得るための絵図である。河川の最上流域、天空に最も近い水域で命をつなぐイワナたちの美しくも儚い容姿に敬意を込めて、全国の釣り人たちが撮影した画像をとくとご覧いただきたい。
次項からは国内のイワナ棲息地を8つのエリアに分けて解説を進めていく。そして不要な混乱を避けるため、従来どおりの外観的特徴に基づいた1種4亜種(アメマス:エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ)の呼称を使うことを基本にする。
勉強不足で科学的な根拠を示せない点が多々あるかもしれないが、ご笑読いただければ幸いである。
(本書p.15『日本産イワナの神秘を紐解く多様な外観と分布の実際」より)
氷河時代に北方から日本へ訪れ、大気気温の上昇とともに山岳部へ取り残されたイワナ。一般的にはアメマス(エゾイワナ)、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギと4亜種に分けられますが、それにとどまらない多様な外観を持っています。本書では、全国にイワナを追いかける佐藤成史さんが、最新の研究を紹介しつつ、多数の写真を整理し、考察します。
本書で地理的に分類したのは、北海道エリア、東北エリア、関東エリア、中部北陸エリア、中部東海エリア、近畿エリア、中国エリア、四国・九州エリアです。北からグラデーションで変化していく外観、それぞれの地域に住む魚の相違点と類似点など、日本の地形と照らし合わせるとさまざまなドラマを想像することができます。
また、「エゾゴギ」、「天目イワナ」、「ヒライワナ」、「ヤマトイワナ」に関する独立したエピソードも収録。全国の多様なイワナの写真をここまで集めたものはこれまでにないものです。「日本の渓流には、こんな魚が太古から住んでいるのか」と、渓流釣りファンだけでなく、森や山の自然に興味のある方なら驚嘆するはず。
彼らの神秘的な姿をご堪能ください。
目次
岩魚曼荼羅図……………………………………………………………………002
日本産イワナの神秘を紐解く…………………………………………………008
本書に登場する多様なイワナたち……………………………………………018
北海道エリア 広大な大地と海、豊かな自然環境と潤沢なイワナ資源…020
東北エリア 北から南へグラデーションで変化する魚体…………………032
岩魚曼荼羅エピソード エゾゴギの渓………………………………………048
関東エリア フォッサマグナとニッコウイワナ……………………………052
岩魚曼荼羅エピソード 利根川水系の特殊斑紋イワナ……………………064
中部・北陸エリア 日本海沿岸の多様なイワナたち………………………070
岩魚曼荼羅エピソード ヒライワナという謎………………………………084
中部・東海エリア ヤマトイワナの聖地を巡る……………………………088
岩魚曼荼羅エピソード ヤマトイワナと白点の関係について……………104
近畿エリア 琵琶湖流入河川と世界のイワナ南限棲息地…………………108
中国エリア ゴギを育む山陰と山陽の小渓…………………………………116
四国・九州エリア イワナの自然分布の可能性を探る……………………130
岩魚曼荼羅にご協力いただいた方々/参考文献……………………………140
あとがき…………………………………………………………………………142
【特集】BIG BAIT
「日進月泳 ジャパニーズ・ビッグベイティングの現在地」
ビッグベイトの進化は日進月歩です。画期的な機能を備えた新しいモデルが誕生するのもそうだし、往年の名作にも未だに新しい使い方が考案されたりと、その進化のカタチはさまざまです。今回の特集では、そんな日進月泳の進化で彼らがたどり着いた「現在地」をお届けします。
特集のトップバッターは平岩孝典さん。ジョインテッドクロー178がS字形の元祖として発売されて20年。今でもなお釣れ続ける理由はどこにあるのか? 答えを知りたい方はぜひページをめくってみてください。
ほかにも、奥田学さんの最新ビッグベイト&ジャイアントベイトタックルやサタン島田さんが手掛ける多機能ジャイアントベイト「バルバトス」の詳細な使い方、房総リザーバーで近年火を噴きまくりのニジマスパターンまで、最新のビッグベイティングが盛り沢山です。
人気連載「スタメン」「ダンジョン」のほか、JBTOP50第4戦のレポート記事など、溢れんばかりの内容でお届けします。
Contents
【特集】日進月泳 ジャパニーズ・ビッグベイティングの現在地
018 私とあなたのジョイクロ、動きは同じ?/平岩孝典
024 ビッグベイトはじめました/田村 元
026 ロマン&実績ビッグベイト/奥村和正
030 奥田 学の右腕
034 ニジマスパターンの手引き/折金一樹
038 バルバトス 多機能ジャイアントベイトの推奨セッティング/サタン島田
042 DRT流ビッグベイトの作り方/白川友也
046 ビッグベイトのトレブルフック論/山田祐五
048 ペラでコントロールする安定性/中村宗彦
050 BIG LURE BIG FISH BATTLE in 霞ヶ浦 佐々木勝也vs吉田撃
058 加木屋守のスタメン[ラバージグ編]
064 対琵琶湖用ビッグルアー実弾集/センドウタカシ
068 三原直之の濁りはトモダチ
072 金森隆志の“ダンジョン”
078 JBTOP50
088 ヒッパレ!ダイスケ! SECOND STAGE
090 Behind Story 世界一のクランクベイトができるまで。
092 W.B.S.
094 BMC
096 H-1グランプリ
100 B.A.S.S. ELITE SERIES
118 FUKASHIN’S STANDARD
120 馬路久史のONLY FLIPPIN’
128 房総HOTSPOT
132 モノの舞台裏
136 私と車とバスフィッシング。
142 ファイト、ファイト、コジコジ!
148 サンライン本社工場で日米トッププロが対談
152 マザーレイクアトラクション
154 The Japan Original
156 NPOミズベ新聞
158 小森の小部屋
160 大津清彰ゼミ マッチザベイト学概論
161 バサー図書室
161 日釣振ニュース
162 編集後記
【特集1】最盛期こそアプローチを磨け! 本気にさせるシーバス遊学
【特集2】木崎湖 榛名湖 山中湖 鈴なり万歳! ワカサギの秋
今号はハイシーズン到来のシーバスを特集!秋の荒食いは入門にもスキルアップにも、はたまた自己記録更新にも絶好のチャンスです。そんなシーバスアングラーの手助けを月刊つり人が後押しします。各地の最新事情からニューアイテムまで情報盛りだくさんでお届け!
第二特集はワカサギ。こちらも盛り上がりを見せる季節になってきました。各地で鈴なりの好釣果が出ています!
他にも全国の釣りライターがオススメする季節の釣り物11選や球磨川の大アユ釣り大会など見どころいっぱいの一冊です。
CONTENTS
特集
最盛期こそアプローチを磨け!
本気にさせるシーバス遊学
16 EDITORIAL MESSAGE
18 MONO語り
FROM FRESH&SALT WATER
22 東京都/隅田川ほか
覚えておきたい都市河川のシーバス事情
ボルテージが最高潮に達するのはこれから!
写真◎津留崎健
30 千葉県/利根川
ベイトに惑わされない。
イナッコパターンに徹した夜
035 神奈川県/多摩川
河口ウエーディングでハメるコノシロパターン
40 東京湾奥/旧江戸川・中川
釣果を伸ばすPEラインの柔と剛
44 埼玉県/新河岸川
シーバスの遡上限界域を追う。
48 【連載】
久保田剛之――ランカーハンターの引き出し――
シーバス・プランニング
第19回 西湘&東伊豆のライトヒラスズキ
54 東京都/旧江戸川
小型シンペン、バロール65で楽しむ秋の湾奥明暗ゲーム
オレンジの常夜灯はヒトもサカナも引き寄せる
58 視覚、波動、音の相乗効果で水面が割れる!
ウエイクベイトでありながらポッパーにもなる超オールラウンダー
『モーゼ145F』の軌跡
62 熊本県/八代海流入河川
ランカーシーバスの聖地・熊本
短い時合を楽しむベテランの知恵
66 山口県/錦川水系
夢のメーターに届くもっとも近いシーズンに突入
捕食レンジと捕食ベイトに合わせる
71 温故知新で読み解くシーバスルアー適材適所
76 ロッドからルアーまで
初めてのシーバスタックル揃え方ガイド
82 開発部に聞く!
アイマの王道ミノー4種の使い分け
86 大型が深食いするZeeee!SEIRAN
90 シーバスフックの基礎とラインテンションから考える
適材適所の“シャンク長”
94 千葉県/利根川下流
秋の利根川を攻略する最大公約数
RED中村「16」の教え
100 全国の釣具店20軒のシーバス担当者に聞いた
秋シーバスご当地パターン
107 始めるならまさに今!
ボートから楽しむビッグベイトシーバス
112 徳島県/吉野川河口周辺
ビッグベイトで盛り上がるインショアゲーム
関西圏でボートシーバス再燃の理由
116 スピニングリールに求められるタフさとは?
リールにこだわりの編集部員が検証!
ダイワ・23レグザの真価に迫る
特集2
木崎湖 榛名湖 山中湖
鈴なり万歳! ワカサギの秋
120 長野県/木崎湖
北アルプスの雪解け水が育てる
美味しい木崎湖のワカサギを鈴なり!
125 群馬県/榛名湖
レンタルボートなら悠々自適
関東老舗レイクのワカサギ
130 山梨県/山中湖
まるでオフィスのような快適空間⁉
相模屋スタッフ推奨のワカサギ仕掛けを一挙公開
134 都会の川のハゼ釣りに約150人の親子が集合!
多摩川フィッシングフェスティバル2024 in 殿町
139 NEW GOODS INFORMATION
144 熊本県/球磨川
3尾で1mを目指せ
復活‼ 日本一の大鮎釣り選手権大会
147 人、魚、獣が棲みよい森の在り方
里山を再生させる「炭」焼き文化
152 11人がおすすめする
11月のとっておき釣りプラン
163 ドライフライだけで始める!
ゼロからのフライフィッシング入門
170【連載】
爆笑&爆釣川柳塾 17文字の釣り人生
選者◎村田春雄、イラスト◎もりなをこ
173 月刊つり人NEWS & TOPICS
178 編集後記
【特集】マスのきもち
朱鞠内湖のイトウ、渓流のヤマメ、イワナ、忍野のニジマス、九頭竜川サクラマス本流のニジマス、中禅寺湖のブラウントラウトなど、それぞれのエキスパートたちに「マスのきもち」についてインタビュー。
色がわかるのか、釣られた記憶はいつ頃忘れるのか、など私たちのターゲットについての習性考察していただきました。
また、特別編として、プロタイヤーの備前貢さんにご自身の経験を、魚類の研究に携わる、棟方有宗さんと高橋宏司さんに科学的な見地から文章をいただいています。
みなさんの情熱が溢れてしまい、今号は16ページ増でお届けします。
「タイトループ」セクションでは国内のグラスロッド・メーカーへの工房を取材。製作者たちのこだわりをインタビューしています。
CONTENTS
007 BACK CAST
014
釣り場の現実 #05
本当は何頭いるのか。
北海道のヒグマ個体数推定の実状
浦 壮一郎=文と写真
018
モノノカタリ
サンプロテクション×機能性
涼しく、ポケットがたくさんあるオールラウンダー。
小倉隆平=解説
もっとリーズナブルに。
しかし細部に「らしさ」も詰め込んだインスタネット。
石塚 恒=解説
022
さらなる快適さを求めて
嶋崎 了=解説
026
釣りは足元から。
安田龍司=解説
030
矢の如し。
津留崎 健=撮影
特集
マスのきもち
038
冬イワナ
柴野邦彦=絵と文
040
この特集でみなさんにお聞きしたこと(の概要)
042
イトウは去年のことを覚えています。
杉坂隆久=解説
048
ドラッグとハリの位置で「エサではない」と判断しています。
渋谷直人=解説
056
追憶の「ダスティバグ」慕情 第1回
備前 貢=文と写真
067
「あっ、こいつ今、違うのを待っている」と感じるときがあります。
佐々木岳大=解説
074
魚は羽めがけて食ってきます。
嶋崎 了=解説
078
ニンフの動きでゴミか食べ物を判断しています。
佐藤 渉=解説
081
人格ならぬ、「魚格」がそれぞれ強くあります。
山口直哉=解説
088
活性の波は間違いなくあります。
安田龍司=解説
094
大きなニジマスにはハイとローしかありません。
杉浦雄三=解説
099
スティールヘッドとニジマスはまったく違う魚です。
仲野 靖=解説
104
キミたちはいったい、何を考えているのだ?
中根純一=イラスト
106
我々が想像する以上の高度な水中生活を営んでいる生物だといえるかもしれない。
棟方有宗=文と写真
112
「魚類心理学」に学ぶ
高橋宏司=解説
浦 壮一郎=写真と文
115
TIGHTLOOP
GLASS.
ひまわり/カムパネラ/ファーガス
132
美意識の軌跡Ⅳ
2015-2023
津留崎 健=文と写真
152
プロショップに学ぶ
初めてのフライフィッシングの道具選び
第3回 ウエーダーやベストなどの装備
稲本哲也=解説
中根淳一=文と写真
156
魚を増やす、これからの河川環境の話 12
C&R区間でも尾数制限。保全を次のステージへ。
佐々木 茂さん
162
瀬戸際の渓魚たち……Special Topic 16
紅ゴギ
佐藤成史=文と写真
176
釣りフェス
フライゾーン、来年も開催します!
178 次号予告