FlyFisher

最新号紹介  Latest Issue

FlyFisher 2023年12月号 Early Autumn
尖ってるドライフライ

今号では、編集部が「面白いな」と感じた渓流用のドライフライのタイイングと考え方を紹介します。取り上げるのは、パラシュートスパイダー、エルクファンタジィ、丹沢スペシャル、マジックバレット、里見パラシュート、ヨッパラ、特殊部隊の7本です。これらを並べてみると、みなさん気にかけているのは、耐久性、浮力の持続性だけでなく、「誘い」であることがわかります。水面の流れより遅く流れる、フライそのものが揺れる、マテリアルが揺れる、などさまざまですが、いわゆるナチュラルドリフト以上の効果を明確にねらっているものがほとんど。来シーズンに向け、ぜひ参考にしてください。
またウォルト&ウィニー・デッティ、ハリー&エルシー・ダービーに関するフライタイイングの歴史、そして、『The Curtis Creek Manifesto』(日本ではご存知、『フライフィッシング教書』として翻訳されています)の作者、シェリン・アンダーソンについても取り上げています。

バックナンバー  Back Number

コンセプト  Concept

1本のFLYから広がる世界


1988年に創刊し、現在まで四半世紀にわたって日本の「フライフィッシング(西洋毛バリ釣り)・シーン」をリードしてきた『FlyFisher(フライフィッシャー)』。当初、季節刊行物としてスタートしました。

フライフィッシングには3つの大きな楽しみがあります。ひとつは自らの手で魚に食べさせる毛バリを作る「フライタイイング」。そして、繊細なその毛バリを的確な技術で魚の居場所まで送り届けるための「フライキャスティング」。さらに、それらを使って実際に魚を釣る「フライフィッシング」です。「作る」「投げる」「釣る」という3つの要素を、1つのジャンルの中でこれほど総合的に組み合わせる釣りは、フライフィッシング以外になかなかありません。また、そのフィールドは、ヤマメやイワナといった可憐な魚が泳ぐ風光明美な渓流から、より広大で大きな魚が泳ぐ本流、湖、海といった場所まで、国内だけを見ても非常に多岐にわたり、さらには海外に目を向けても、アメリカ、ニュージーランド、さらには南米やヨーロッパやオセアニアなど、文字通り世界中に釣り場が広がっています。

つまり、「フライフィッシング」という1つの釣りを始めることは、それを楽しむ人のライフスタイルそのものを、限りなく広げてくれる可能性があるのです。

季刊『FlyFisher』では、北海道から沖縄まで、四季折々のフィールドに恵まれた日本のフライフィッシング・シーン、さらには夢を誘う魅力的な海外のフィッシング事情をお伝えします。それと同時に、タイイング、キャスティング、フィッシングという、この釣りの3つの柱となるテクニックのスキルアップに役立つ情報をバランスよくお届けします。1つの毛バリから広がるの釣り楽しさ、さらには身近なフィールドから世界までを旅するアクティブな趣味の面白さを、ぜひ一緒に分かち合いましょう。

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