キャスト後、ロッドやラインスラックを操り、アクションを開始する。すると、どんなに移動距離を抑えた誘いに特化したルアーであっても、ラインが付いている限りはアングラー側へ移動してくる。つまり、ルアーがルアーである限り、これは不変の事実。その常識を打ち破り、着水した点で誘いつ続けられる魔法のような誘い方、「吊るし」。今回はそんな、ルアーがルアーでなくなるときをご紹介します。
巻頭に登場するのはノリーズのヤングガン、渡邊和哉さん。「吊るし=遅い」という通念を覆す速い吊るしを披露します。居着きではなく回遊系の太くてピカピカのバスを釣るために必要な吊るしとは……?
さらに、渡邊さんにこの釣りを伝授した張本人も登場し、速い吊るしの正体と誕生の裏側を解明します。
ほかにも、「吊るし=トーナメントで釣り勝てる方法」という方程式を完成させた青木大介さんや、U-30ドリームトーナメントで猛威を振るった志達海輝さんや徳田翔己さんの吊るしなど、明日の1匹に繋がる記事が満載です。
さらに、表紙を飾るのはB.A.S.S ELITEシリーズ2勝目を成し遂げた伊藤巧さん。P100~のアメリカトーナメントレポート記事で試合の様子を詳報します。
ぜひ、手にとってお確かめ下さい!
『Basser』は、1986年にわが国初のバスフィッシング専門誌として創刊されました。
日本のみならず本場アメリカのトーナメントシーン、ムーブメントを伝え続けてきました。
テクニックを磨くこと、その頂点を目指すトーナメント記事は本誌の看板のひとつです。
しかしながらブラックバスという魚の持つゲーム性はそれだけでもありません。
大勢のライバルと競って面白く、
ひとり水辺に立つ、あるいは湖上に浮かんで面白く、
ただひたすらに記録級の大型をねらって面白く、
五感をフル活用する野遊びとして面白く、
家族や恋人とのアウトドアレジャーとして面白く、
特定のルアーやシチュエーションにこだわって面白く、
ゴルフなどのスポーツと同様にキャスト動作などのスキル向上が面白く、
GPSや魚群探知機などのハイテク機器を駆使した頭脳パズルとして面白い。
春に釣っても夏に釣っても秋に釣っても冬に釣っても面白く、
たくさん釣れれば面白く、1尾、いえ、1回のアタリがなくても面白い。
そうしたバスフィッシングを愛してやまない人たちをバサーと呼びます。
『Basser』は特集にこだわります。
どの部分を面白がっているバスアングラーにも響く、
そして明日の釣りに役立つ情報を発信していきたいからです。