秋の北海道を象徴する魚・サケの漁獲量が低迷するなか、今シーズンからオホーツク海の人気エリアでは「サオは3本」、「釣るのは3尾まで」などのルールがつくられました。釣り人のマナー違反が叫ばれ、各地で釣り場が減少している今、以前に比べると一尾の価値が高くなり、サケ釣りは新しい時代に突入したといえます。だからこそマナーを守り、譲り合いの気持ちを忘れず、より緻密な戦略を練ってフィールドに立ちたいもの。
今号では岸と沖釣りの注目エリアや名手の攻略法を紹介し、ご当地釣法であるウキルアー専用アイテムを多数掲載。さらに、新たに導入されたルールをまとめています。いつまでもサケ釣りが楽しめるよう、今一度自らの行動を省みて、この秋もダイナミックなファイトに酔いしれましょう!
遡上魚を海岸からねらうのも北海道が世界に誇る釣りのひとつ。シロザケに始まってアメマス、カラフトマス、そして近年はサクラマスが大ブーム。現在進行形で有効なタクティクスの模索が続いています。そして、もうひとつの魅力が食。日本海、太平洋、オホーツク海と四方を3つの海洋に囲まれ、そのすべてに美味しい魚がいます。数多いカレイ類、ソイやカジカといった根魚、さらにイカやブリなどの青ものもここ数年は人気。白銀の世界になる冬は、道内各地がワカサギ氷上釣り場になります。旨い魚をだいじにいただくのも釣りの醍醐味です。
北の釣り人が発信する『North Angler’s』は、キャッチ&リリースで楽しむトラウトルアー&フライフィッシングをメインにしながらも、北海道ならではのさまざまな釣りを提案し、日本の総面積の約2割を有する広大な大地を遊び尽くす雑誌です。北海道が本格的に開拓されてから、まだ120余年。年を追うごとに新しい発見があり、世界からも注目されるフィッシングフィールドになる可能性を秘めています。