NorthAngler's

最新号紹介  Latest Issue

North Angler’s 2024年12月号
大鱒がルアーを追う時

全道でアキアジ釣りが最終盤を迎えると、代わって盛り上がるのが、川と湖のマス釣りです。多くの川は氷に閉ざされる前の年内までが勝負。マスは越冬に備えて荒食いの時期に入り、一年を通じて大ものに出会える可能性が最まります。
湖も水温の低下する11~12月は活性が上がり、日本を代表するカルデラ湖の支笏湖と洞爺湖、屈斜路湖、そして漁協が管轄する湖には大勢のアングラーが来訪。この時季のターゲットは60~70㎝超のニジマス、サクラマス、アメマス、ブラウントラウト、それにメータークラスのイトウと魚種多彩です。
今号では人気フィールドの釣り方や有効ルアー、さらに注目のアイテムなどを紹介しながら憧れの大型マスを手にする方法を提案します。

North Angler's

バックナンバー  Back Number

コンセプト  Concept

新発見と可能性に満ちた、ノースアイランド



 日本の動植物の分布を区分する重要な境界線としてブラキストン線が知られますが、これは橋のない津軽海峡上に引かれ、日本最北に位置する北海道と本州では大きく違うことを示しています。長い場所では半年近く氷に閉ざされる、厳しい自然のなかで種を繋ぐ淡水魚類もじつに個性的です。完全ネイティブのアメマス、1mを超える国内最大の淡水魚イトウ、短い夏を謳歌するヤマメとオショロコマ、野生のニジマスとブラウントラウト。「トラウト王国」と呼ばれるゆえんは、海と川を行き来しながら巨大化するサケ科の遡上魚が豊富に生息しているからです。ヒグマが守る渓谷、エゾシカが闊歩する原野、流氷が押し寄せる酷寒の海岸……。ここが日本とは思えないシチュエーションも豊かさの証。そんな場所が、すぐ身近にあります。

 遡上魚を海岸からねらうのも北海道が世界に誇る釣りのひとつ。シロザケに始まってアメマス、カラフトマス、そして近年はサクラマスが大ブーム。現在進行形で有効なタクティクスの模索が続いています。そして、もうひとつの魅力が食。日本海、太平洋、オホーツク海と四方を3つの海洋に囲まれ、そのすべてに美味しい魚がいます。数多いカレイ類、ソイやカジカといった根魚、さらにイカやブリなどの青ものもここ数年は人気。白銀の世界になる冬は、道内各地がワカサギ氷上釣り場になります。旨い魚をだいじにいただくのも釣りの醍醐味です。

 北の釣り人が発信する『North Angler’s』は、キャッチ&リリースで楽しむトラウトルアー&フライフィッシングをメインにしながらも、北海道ならではのさまざまな釣りを提案し、日本の総面積の約2割を有する広大な大地を遊び尽くす雑誌です。北海道が本格的に開拓されてから、まだ120余年。年を追うごとに新しい発見があり、世界からも注目されるフィッシングフィールドになる可能性を秘めています。

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