冬季釣り場の拡大により、もはや「シーズンオフ」は存在しなくなったといってよいでしょう。ドライフライでのミッジング、スーパーライトなゼロGニンフィング、本流で行なうルースニングと、この時期(だけのものではないですが)の釣りをいくつか紹介しています。
2つめの特集として、前号から持ち越した「リール愛」。ロッドとの組み合わせのこだわり、ビンテージ感への思い入れなど、やはりフライフィッシャーの個性が際立つ誌面になっています。
このほか、ついに最終回を迎えた「細かすぎる!タイイングのベイシック」では、コノバー、ヘアウイングダンなどを解説。そして備前貢さんによる「フライフィッシングお伽噺 at オホーツク。」はこの釣りのワンダーが詰まった、すばらしく楽しい読み物です。
タイトループセクションは「カルフィルニア・ネイティブの守りかた」と題して、カリフォルニア州魚類野生生物局の取り組みのレポートを寄せていただきました。
フライフィッシングには3つの大きな楽しみがあります。ひとつは自らの手で魚に食べさせる毛バリを作る「フライタイイング」。そして、繊細なその毛バリを的確な技術で魚の居場所まで送り届けるための「フライキャスティング」。さらに、それらを使って実際に魚を釣る「フライフィッシング」です。「作る」「投げる」「釣る」という3つの要素を、1つのジャンルの中でこれほど総合的に組み合わせる釣りは、フライフィッシング以外になかなかありません。また、そのフィールドは、ヤマメやイワナといった可憐な魚が泳ぐ風光明美な渓流から、より広大で大きな魚が泳ぐ本流、湖、海といった場所まで、国内だけを見ても非常に多岐にわたり、さらには海外に目を向けても、アメリカ、ニュージーランド、さらには南米やヨーロッパやオセアニアなど、文字通り世界中に釣り場が広がっています。
つまり、「フライフィッシング」という1つの釣りを始めることは、それを楽しむ人のライフスタイルそのものを、限りなく広げてくれる可能性があるのです。
季刊『FlyFisher』では、北海道から沖縄まで、四季折々のフィールドに恵まれた日本のフライフィッシング・シーン、さらには夢を誘う魅力的な海外のフィッシング事情をお伝えします。それと同時に、タイイング、キャスティング、フィッシングという、この釣りの3つの柱となるテクニックのスキルアップに役立つ情報をバランスよくお届けします。1つの毛バリから広がるの釣り楽しさ、さらには身近なフィールドから世界までを旅するアクティブな趣味の面白さを、ぜひ一緒に分かち合いましょう。