今月号の特集テーマは「護岸の歩き方」。私たちにとって護岸とは、釣り歩くときの足場であり、魚がつくストラクチャーでもある馴染みのある存在です。では、バスにとっては……?
時には、エサを追い込むための壁。またある時は身を潜められる隠れ家。産卵後に体力を回復させる縦ストになったり、越冬するための深場であったりと、シンプルながらも奥深き、護岸の世界をお届けします。
特集のトップバッターは霞ヶ浦水系のオカッパリのスペシャリスト、佐々木勝也さん。広大な水域の中から「釣れる護岸」を探し出すためのプロセスを知るため、晩秋のカスミを釣り歩く1日に密着。魚にたどり着くための見切りと入り直しは必見です。ほかにも、護岸+αで輝くフィルターユニット、消波ブロックなどストラクチャー別の攻略方法や、最新式のテクトロなど、護岸を釣り切るノウハウが詰まった1冊です。
ほかにも田辺哲男さんの人気連載「Limit 1」では千葉県印旛沼で赤羽修弥さんと激突。撃ちと巻きのどちらに軍配が上がるのか? 新連載「バスプロの決め技を盗め!」や、JBTOP50最終戦のトーナメントレポートなど、盛り沢山の内容でお届けします。
『Basser』は、1986年にわが国初のバスフィッシング専門誌として創刊されました。
日本のみならず本場アメリカのトーナメントシーン、ムーブメントを伝え続けてきました。
テクニックを磨くこと、その頂点を目指すトーナメント記事は本誌の看板のひとつです。
しかしながらブラックバスという魚の持つゲーム性はそれだけでもありません。
大勢のライバルと競って面白く、
ひとり水辺に立つ、あるいは湖上に浮かんで面白く、
ただひたすらに記録級の大型をねらって面白く、
五感をフル活用する野遊びとして面白く、
家族や恋人とのアウトドアレジャーとして面白く、
特定のルアーやシチュエーションにこだわって面白く、
ゴルフなどのスポーツと同様にキャスト動作などのスキル向上が面白く、
GPSや魚群探知機などのハイテク機器を駆使した頭脳パズルとして面白い。
春に釣っても夏に釣っても秋に釣っても冬に釣っても面白く、
たくさん釣れれば面白く、1尾、いえ、1回のアタリがなくても面白い。
そうしたバスフィッシングを愛してやまない人たちをバサーと呼びます。
『Basser』は特集にこだわります。
どの部分を面白がっているバスアングラーにも響く、
そして明日の釣りに役立つ情報を発信していきたいからです。