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CONTROLLED FLY CASTING REVISED
キャスティングの名著、13年ぶりに改訂。
2011年に刊行されたフライキャスティングの解説書「コントロールド・フライキャスティング」が改訂されました。
これまで掲載されていたフライキャスティングの基礎に加えて、現在では欠かせないテクニックとなっているスペイキャスティングをはじめ、空中にあるラインおよびリーダー・ティペットを失速させないための「コンスタントテンション」についても解説されています。
初心者はもとより、経験者、インストラクターを目指す方まで参考になるはずです。
改訂にあたって
「コントロールド・フライキャスティング」が世に出てから、すでに干支が一周しました。その年月の間に起きた最大の変化はインフォメーション・テクノロジーの世界でしょう。大学時代はオリベッティの手動英文タイプライターでレポートを書いていた私ですから、もはやついていくだけでギリギリ。プロとアマによって動画がこれだけ流通することになるとは、まったく思っていませんでした。しかし、生命に不可欠な水が時として人を溺れさせるように、私たちは情報に呑み込まれてしまいそうになります。海をゆくには、暗礁や浅瀬の危険を教えてくれる間違いのない海図、おいしい魚が潜んでいそうなポイントのマップを備えているのが理想ですが、情報豊かに思える現代は、そんな質のよいマップを探し出すのがむしろ難しくなってきているようです。フライキャスティングという、シンプルそうに見えながら掘れば掘るほど底の見えない運動を学ぶためにはよいマップが必要だという信念のもと、私たちは今回の改定作業を進めました。旧版から書き足された文章、新設された章などは、フライフィッシングの世界における進歩と、私のインストラクターとしての進歩の両方を取り込むためのものです。
東 知憲
目次
改訂にあたって 3
推薦のことば 4
はじめに 6
1 The Basic Book 9
1 フライキャスティング上達のために 10
2 かわったオモリ 12
3 直線の軌跡を目指して 16
4 スタンスとポジション 22
5 グリップ 24
6 「ポジティブ」なストップ 28
7 ボジティブストップの練習 30
8 フォルスキャスト 34
9 ピックアップ&レイダウン 40
Side Trip 44
10 ラインのリリース 46
11 身体のパーツと連携方法 48
12 ワイドとタイト、テイリングループ 50
13 ストローク・レングスとアークの調整 54
14 トラッキング 58
15 テイリングプラクティス 60
16 ダブルホール 62
17 シューティングのベイシック 70
Side Trip 72
18 ロッドアクションと手の動き 74
19 ティップコントロール 78
ホールの話 82
消滅するメカニズム (メル・クリーガーについて話しておきたいこと) 84
スタイルについて 86
2 The Advanced Book 89
20 ドリフトとクリープ 90
21 ロールキャストのベイシック 94
22 理想のロールキャスト 96
23 ロールキャスト失敗例 98
24 スイッチキャスト 100
Side Trip 104
25 シングルハンド・スペイキャスト 106
26 ループ形状とロッドティップ 118
27 リフトの重要性 120
28 リストをいつ、どう使うか 124
29 押すか引くか 128
30 利き手側からの風対策 130
31 最高のダブルホールを考える 134
32 スラックを避ける 138
33 ドラッグとコンスタントテンション 142
34 ミニマムスピードで投げてみる 146
35 SLP 再訪 148
36 スラックの足し引き 150
フライキャスティング用語集…本書の理解をより深めるために 154
さいごに 159