【特集】ゼロテントレース「短距離スライド」の爆発力
2連覇そして史上3人目となるV3を成し遂げ、現在の鮎マスターズで絶対王者の風格が漂う有岡只祐さん。仁淀川を舞台に決勝戦では2時間36尾という決勝戦最高釣果をあげるなど随所で繰り出した釣技のひとつが「短距離スライド」。近年の有岡さんはゼロテントレースを基軸に短距離で掛け、ポイントを数打つという効率的な釣り方が奏功しています。本誌ではその技のすべてを余すことなく公開。またフロロ水中イトの威力を見せつけた2位の臼井一成さんの技や熱い師弟対決を繰り広げた天才・松本優吾さんの釣り方も網羅。1月に急逝した村田満さんの追悼記事はアユ釣りファン必読の内容です。
目次
004 村田満さん、ありがとうございました。
006 写真家・津留崎健「光」と「影」の記録
頂上決戦! 仁淀川
016 檜舞台に立った
ファイナリストのプロフィール
022 西日本ブロック大会
7月25日◎広島県・西城川
026 中日本ブロック大会
7月27日◎岐阜県・馬瀬川
030 東日本ブロック大会
7月27日◎栃木県・那珂川
036 スピード釣法の新時代!
有岡只祐 オトリ操作は早く短く
ゼロテントレース「短距離スライド」の爆発力
042 「ゼロテントレース」って、どんな釣り方ですか?
「55問55答」——有岡只祐さんがすべての疑問に答える
052 【全身フロロ+全試合オモリ】で快進撃!
フロロの王様「臼井一成」の衝撃!
056 追いつけ追い越せ!
師・有岡只祐の背中を追って——
高知の神童「松本優吾」流のゼロテントレースとは!?
060 秋田県勢初のベスト3
高橋一博「ゼロテンションのスローな釣技が私を変えた」
062 ザ・ノンフィクション
マンツーマン対決 激闘の光景を読む
——激戦・熱戦・接戦・逆襲・苦闘・善戦・反撃——
070 サヨウナラ、満さん。
——村田満さんと鮎マスターズ
075 Z世代の鮎マスターズ
北関東の注目株 坂和寛人さん(24歳)
全19会場で開催!
鮎マスターズ2024地区大会詳報
079 四国大会 安田川
080 九州大会 川辺川
081 関西1大会 美山川
082 中部1大会 長良川
083 中部2大会 長良川
084 中部3大会 長良川
085 北関東1大会 那珂川(町裏)
086 北関東2大会 那珂川(町裏)
087 北関東3大会 那珂川(小川)
088 三河大会 寒狭川
089 東海大会 狩野川
090 南関東1大会 中津川
091 南関東2大会 相模川
092 南関東3大会 相模川
093 中国大会 日野川
094 南東北大会 小国川
095 北東北1大会 閉伊川
096 北東北2大会 閉伊川
097 上信越大会 魚野川
【特集1】タックル、ルアー、フック、リトリーブの本質を知る
春シーバスの基本
【特集2】もっと知りたい!
最新ギアの一押しポイント
今号は春のシーバスフィッシングを特集します。産卵のために沖合に移動していたシーバスたちがエサを求めて沿岸域に戻ってくるのが春。メインベイトはバチ、アミ、ハクといった小さく繊細な生き物たちです。釣果を伸ばすためにはハイシーズンの秋とは少し違った戦略が求められます。そんな春ならではの釣り方や考え方をさまざまな角度から掘り下げました。
第二特集は編集部が選んだ最新ギアの一押しポイントを大紹介。
さらに、投げ釣りでねらうコブダイや南房の風物詩であるサヨリ釣り、ダイワグレマスターズのレポートなどのほかに、この春摘みたい山菜・野草図鑑まで、季節感溢れるバラエティ豊かな内容となっています。
CONTENTS
12 EDITORIAL MESSAGE
14 MONO語り
FROM SALT WATER
【特集】
タックル、ルアー、フック、リトリーブの本質を知る
春シーバスの基本
18 シェイクでもっとスローに。
バチとアミが彩る湾奥の春夜
写真◎津留崎健
26 千葉県/養老川
可能性の検証こそがルアーローテーションの本質
31 東京都/旧江戸川・中川・新中川
東京湾奥「川バチ」タクティクス
36 【不定期連載】
前田泰久の東京湾奥指南
第1回:三番瀬のアミパターン
40 東京湾の有名スポットを一挙紹介!
バチ抜け釣り場ガイド
44 【連載】久保田剛之―ランカーハンターの引き出し―
シーバス・プランニング
第23回 厳寒期の大都市河川、隅田川を探る
50 春シーバスご当地パターン
57 千葉県/館山市~南房総市
サーフシーバス一問一答
62 春のバチ抜け&マイクロベイトパターンで釣果を伸ばすためのタックル選び
67 これで決着!?
シーバスリール、ギア比論争
72 使いやすさを求めたジャイアントベイトとは
76 オールド&アメリカンスタイルで嗜むシーバスゲーム
武浪望のこだわりと美学を支えるフック
80 3種のベイトを捕食する伊勢湾奥の春シーバス
85 進化するラインツイスターの真価
88 熊本県/球磨川
晩秋のランカーねらいに見るNEWバリスティックの本懐
94 最新ギアの一押しポイント!
釣りフェス2025&フィッシングショーOSAKA
108 釣り人が地域を支える!
釣り場開放プロジェクト
112 千葉県/千倉町~白浜町
2025年は久々に好釣果スタート
南房でサヨリを数釣る秘訣
118 ダイワグレマスターズ2024
チヌの競技会でも躍進を見せる
外輪勝也選手が優勝!
120 釣りと一緒に楽しみたい!
「山菜」&「野草」図鑑
126 NEW GOODS INFORMATION
131 ドライフライだけで始める!
ゼロからのフライフィッシング入門
138 最強のパワーファイター
コブダイを投げ釣りでその手に!
145 釣り人のための法律相談所
148 釣り竿をかついで八十年
~大ベテランが語る「釣り」との半生~
152 土砂流入が深刻化する現行林業の問題点
その1 栃木県大芦川の土砂流入と日本の山に適した林業
156 【連載】爆笑&爆釣川柳塾 17文字の釣り人生
選者◎村田春雄、イラスト◎もりなをこ
159 月刊つり人NEWS & TOPICS
162 編集後記
【特集1】話題の専用アイテムとエリアを深掘り! サクラマス
【特集2】手返し倍速のノウハウを伝授 ワカサギ
近年、冬から春にかけての北海道の釣りは、12月に知床羅臼から始まる船のサクラマスと、正月明けから各地で盛り上がる氷上のワカサギ、これら大小の銀鱗が輝きを放っています。
サクラマスはジギングが主流になると、年を追うごとに専用タックルが続々と登場。また、従来のライセンス釣り場のほかにも、新しいエリアの開拓が進んでいます。
ワカサギは電動タックルの普及とともに10束(1000尾)の大台をねらう釣り人が急増し、手返しをよくするための方法が模索され、各フィールドにマッチする戦略も誕生。
サクラマスは今季話題のアイテムを掘り下げ、海域ごろの攻略法をエキスパートが徹底解説。ワカサギは漁協の管理する人気釣り場を舞台に、さらなる釣果アップのコツに迫ります。
≪FEATURE≫
【特集①】
話題の専用アイテムとエリアを深掘り!
サクラマス
012 キングに出逢えた!
年越し釣行レポートin羅臼
016 シーズン真っ只中
今季の胆振沖、どう釣る?
020 万能性と魅惑の“可変フォール”
世界遺産でマスラッシュ
023 捕食対象は何か
渋いときの工夫&ジグセレクト
024 ストレスフリーな使用感
確実に獲るための鈎
026 ジグの特性を理解して
本命ゲットの手立て
067 胆振・後志・羅臼・網走・函館
海域別サクラジギング講座
068【胆振】タックルバランスとジグセレクトが重要
070【函館】イワシパターンはショートジグのリアクションで
072【函館】キングサーモンも想定した強めのセッティング
074【網走・羅臼】「捕食」と「威嚇」 バイトに合わせたアプローチ
076【羅臼】まずは30mから上の潮流を確認することから
078【後志】タックルは二刀流 フォールを意識して釣る
080 岡ジグの船仕様
オフショアでも咲き乱れる!? LTブロッサム
【特集②】
手返し倍速のノウハウを伝授
ワカサギ
028 ポイント選びがカギを握る
最北のアイスフィッシング天国 朱鞠内湖
034 屋内から外釣りまで
じゅんさい沼 完全ガイド
038 こだわりは釣果に直結
最新ワカサギアイテムを知る
040 低活性でもアウェイでも
釣る人の決定要因
042 釣果アップは釣り座から エサと仕掛けはケチらない
鱒釣り名手の公魚戦略
045 塘路湖ワカサギ釣り大会
優勝者に学ぶ「モノ・テク・視点」
≪SPECIAL≫
050 解禁レポート&3月に向けて
洞爺湖の大鱒をこの手に!
055 ターゲットの変革期?
支笏湖の現在
058 まさに北海道スペック
ダイワHRF®の現在地
060 ターゲットは大鱒
新時代のグラスロッドでねらう
088 北海道でテストを重ねたロッド
ティムコ『ユーフレックス・グラスマスター TSF』シリーズ開発秘話
092 四半世紀の歴史をもつ大会 冬の森町で開催
『 P.O.C.スーパーロックフィッシュ』
≪REGULAR≫
062 ルアーこの一本 TGベイト/フルベイト・シャープ
083 Fish Camp #最終回 遠征釣りキャンプの極意
100 今月の釣り予報 25年2月中旬~4月上旬
102 ニュース海鮮丼 2025年2・3月号
108 今月ここでゲッツ!
109【後志】ホッケ×ルアーフィッシング
110【後志】海アメ×ルアーフィッシング
111【胆振】エゾメバル×ルアーフィッシング
112【檜山】ヤリイカ×エギング
113【渡島】エゾメバル・クロソイ×ルアーフィッシング
114 ヒグマ110番 第四十九話 ヒグマと家畜の死闘
116 釣り人のための自然環境学 第47回 流水型ダム建設が招いた悪夢
≪OTHER≫
064 Special Presents
066 海鱒CUP 2025 in 島牧
122 NA釣り倶楽部
124 North Angler’s Pickup!
127 バックナンバー
128 From Staff
129 アンケート
魚類の研究者であり、釣り人でもある著者が、研究対象にして釣りターゲットでもあるサクラマスを柱に、ビワマス、サツキマス、サラマオマスからなる、いわゆる“サクラマス群”の生態、進化、保全等について縦横無尽に解説します。
本書は、水生生物を研究者目線で扱う専門誌『海洋と生物』で4年に渡る連載「サクラマス その生涯と生活史戦略」を、釣り人にも有益で読みやすく再構成したもの。前著『サクラマス・ヤマメ 生態と釣り 鱒釣りと種の起源を探る特別講座』の内容をさらに広げ、系統立てて深掘りしていきます。
サクラマス群がどのようにして川から海への回遊行動を進化させてきたのか、そして北太平洋で大回遊を行なうシロサケやカラフトマスなどの太平洋サケが進化を遂げるうえでサクラマスがいかに重要な存在だったかを、科学の視点からつまびらかにしていきます。
一方で、サクラマスやヤマメといったトラウトが生息する流域環境へのさまざまなインパクトに対して、科学の側面から突入口となるアイデアを提供し、またサクラマスと教育との関係性、国際的な研究協力についても紹介しています。
目次
まえがき 6
第1章 回遊行動のメカニズム
Chapter
1 サクラマスの分類、分布、回遊生活 9
2 サクラマスの降海回遊と環境要因 26
3 サクラマスの河川残留型と降海型のバリエーション 46
4 降河回遊期以降の生活史 61
5 降河回遊行動の生理的調節機構 76
6 遡上回遊・産卵行動の生理的調節機構 90
コラム1 アユは今もサケの仲間か? 24
コラム2 回遊現象の名称 44
コラム3 降海後の摂餌内容(降海型はミノーで釣れる?) 73
ミニコラム1 テントとカヌーの頃 89
第2章 回遊行動の生態
Chapter
7 サクラマス群の稚魚期の河川内における生態 105
8 サクラマス群の成魚の河川内における生態 125
9 サクラマスの資源減少 139
10 サクラマスの利活用 154
11 サクラマスの保全 174
12 サクラマスと生態系の関係 189
第3章 回遊行動の進化
Chapter
13 サクラマスの秋スモルト 204
14 サクラマス群の回遊行動の進化(前編) 220
15 サクラマス群の回遊行動の進化(後編) 233
16 太平洋サケの回遊行動の進化 243
ミニコラム2 サクラマスの秋スモルトは我々に何を伝えるのか 219
第4章 アウトリーチ
Chapter
17 ドローンによる空からの行動追跡 256
18 切り欠き魚道の可能性 271
19 サクラマス研究のアウトリーチ(学校・市民に対する教育プログラム) 283
20 サクラマス研究のアウトリーチ(国際研究交流) 293
ミニコラム3 電波タグ探知ドローン開発前夜 270
第5章 サクラマスの立ち位置
Chapter
21 サクラマスの生活史戦略 304
あとがき 318
【お詫びと訂正】
『Basser2025年3月号/No399』の59ページ、本文中段7行目からの記述にて、MLFバスプロツアーの過去全試合のなかでの1試合での最高ウエイト記録が「180Lb台」とありますが、正しくは「168Lb11oz(76.5㎏)」でした。訂正してお詫びいたします。