【特集】シンカーの効能
今月号の表紙に込められた意味は、「シンカーはバスを刺激するためのスパイスである」ということです。シンカーは、ルアーのスピードやレンジ、アクション、アングラーがタックルを通して感じるボトムとの接触感など、さまざまな要素を左右する存在です。たった”ひとつまみ”が、バスのルアーに対する反応を劇的に変えることがります。
たとえば0.9gと1.3g。その0.4gの違いが時に大きな差になることを、我々アングラーはすでに実感しているはずです。厳しい状況にこそキラリと光る、多彩な作用に迫ります。
特集のトップバッターは、昨年JBTOP50を制した梶原智寛さん。日本一のトーナメンターがシンカーによるルアーのスピードコントロールを指南します。続く記事に登場するのは福島健さん、早野剛史さん、そして河野正彦さん。JBトーナメンターであることを以外に共通点の見いだせない3人に、カバー撃ち用のテキサスリグやリーダーレスダウンショットをはじめ、中層を釣るホバストまで、リグを作る際のベースウエイトについて対談。世代の違う3人の中にも意外な共通点が!? そのほかにも、現場レベルで釣果に直結する内容満載でお届けします。
Contents
018 モノの舞台裏
【特集】シンカーの効能
024 シンカーとスピード感/梶原智寛
032 シンカーウエイト対談/福島健・早野剛史・河野正彦
038 小森嗣彦に聞く、リグ別・シンカー選びの基礎と応用
042 奇天烈シンカーワークの意図
048 100gシンカーでジャングルを突破せよ!/仲村亮太
050 特殊シンカーコレクション“THE SINKER RARITIES”
054 “疲れないシンカー”を求めて。/林晃大
056 ケイテックを救った樹脂タングステン/馬路久史
058 0.05gが分かつホバストの明暗/折金一樹
060 霞ヶ浦を釣った歴代シンカー/赤羽修弥
062 浮く力と沈む力。
シンカーを活用すれば、ハードベイトはもっと輝く。/櫻井亮
068 キャロは光らないシンカーで/羽生和人
072 スイミングキャロのライブサイト/峯村祐貴
076 ビフテキ=「テキサス以上、フリーリグ未満の浮遊感」/山下一也
078 FUKASHIN’S STANDARD
080 ハイドロマスタービブに待望の新色!
084 LIMIT 1 田辺哲男 VS 川村光大郎
094 GRASSROOTS 100年後も愛されるプロダクトを目指して。
096 The VOICE of JOINTEDCLAW LOVERS/川島勉
100 米国ツアー最前線
118 ファイト、ファイト、コジコジ!
120 ヒッパレ!ダイスケ! SECOND STAGE
122 Behind Story 世界一のクランクベイトができるまで。
124 JB/NBC40年史
126 上州屋スタッフロコ クローズアップフィールド
130 フェンウィック70年の軌跡と現在地
132 金森隆志の“ダンジョン”
138 新たなクラウドファンディングプラットフォーム「釣りファン」
140 BMC
142 房総HOTSPOT
148 The Japan Original
150 編集部ガチンコバトル
156 NPOミズベ新聞
158 小森の小部屋
160 大津清彰ゼミ マッチザベイト学概論
161 バサー図書室
161 日釣振ニュース
162 編集後記
【特集】
「ワーム」と「プラグ」の完全マニュアル
アジ・メバル
今月号は春のアジ・メバル特集。プラグとワーム・リグごとの誘い方のコツやタックルのセッティング方法などの基本的なテクニックから、アジングで一級ポイントが空いていなかった時の探り方やメバルのプラッギング、極小ワームの使い方などの応用まで幅広い情報が満載です。全国のアジ・メバル最新事情や釣行後も楽しめる絶品料理13選などのお役立ちコンテンツも掲載しています。
ほかにも春の釣りを楽しむためのイカ釣り場ガイドやマブナの釣り入門&釣り場ガイド、久保田剛之さんによる多摩川のバチ抜け攻略法、カサゴ釣り入門などの情報も盛りだくさんです。
CONTENTS
10 EDITORIAL MESSAGE
12 MONO語り
FROM SALT WATER
18 長崎県/壱岐
アジングの面白さがすべて詰まった聖地
だから壱岐通いはやめられない
写真◎津留崎健
26 木更津エリアに見る!
東京湾港湾部の釣り場選びのコツ
31 愛媛県愛南町/由良半島
沖の良型まっしぐら!
遠投でねらうフロートリグの基本
37 千葉県/内房~南房
どこへ投げるか、どう通すかを考える
春のメバルはプラッギングが面白い
42 兵庫県/淡路島
三方を海峡に囲まれたメバルアイランドで見た
マジックローテーションという鉄壁の布陣
48 大分県/津久見市
春のメバルが偏食するマイクロベイト。
アミパターンの攻略に極小ワームという一手
52 悪条件下の釣り場はどう攻略する?
大人気漁港でアジに出会う術
56 似ている釣りでも使いやすい道具は違う。
アジとメバルで変わるタックルの選び方
62 アジとメバルで求めるイトはなぜ違う?
「ライト」な「ソルト」のラインセレクト
66 藤原真一郎×鯵の糸
そこが知りたい
新作ラッシュアワーとワンモアの実力
71 何が違うの? アジングとメバリング
76 東北から九州まで!
全国春のアジング&メバリング事情22
84 岩手県/大船渡湾
ハードとソフトを使い分ける三陸海岸の新メバル事情
真冬から楽しめて初夏まで右肩上がり!
90 富山県/富山湾
魚も人もホタルイカに沸く
フロート・プラグでねらう富山の尺アジ
94 実はサイズも数も申し分なし
ベイエリアのメバルをプラグで釣る方法
98 【不定期連載】
ワンタックルで手軽に遊ぶ!
ブルカレ探検隊in外房
第1 回カマスの塩焼きが食べたい
103 広島県/安芸灘とびしま海道
暗部のオープンエリアでメバルプラッギング
脱・明部のススメ
108 Love Cooking!
春のメバルとアジをもっと美味しくする13のおすすめレシピ
116 釣具店員が教えてくれた
春イカ特選釣り場ガイド
122 【連載】
久保田剛之――ランカーハンターの引き出し――
シーバス・プランニング
第12回 バチ抜けパターンの最大公約数
128 【隔月連載】
三石忍
船釣りテンポアップ!
第42回:東京湾・テンビン仕掛けのタチウオ釣り
133 乗っ込みシーズン到来!
春に始めるマブナ釣り
138 【隔月連載】
パックStyleで行こう!
第5回:旅行先でも楽しめる「ながらフィッシング」
142 NEW GOODS INFORMATION
147 ドライフライだけで始める!
ゼロからのフライフィッシング入門
154 ゆかぴ船長の「今日も釣れっから!」
156 オデコ逃れの強い味方。手軽に楽しめて超美味
カサゴをねらおう!
162 淡水魚はなぜ減った?
第2回 ネオニコチノイドの深刻な影響
168 【連載】
鮎の味――文人・文士・食通たちの香魚礼賛
第18回「辻 嘉一」
文◎世良康
172 【連載】
爆笑&爆釣川柳塾 17文字の釣り人生
選者◎村田春雄、イラスト◎もりなをこ
174 月刊つり人NEWS & TOPICS
178 編集後記
1997年、28歳で脱サラしルアー・フライ専門店をオープンさせ4半世紀超、現在はバス用品7割、トラウト用品2割、フライ用品1割の品揃え。そしてロッドはお客様が直接手に取って確かめ選んでほしいというポリシーから約1000アイテムを常時展示する「オジーズ」店主が、一人でも多くの人に「本当の釣りの奥深さ、楽しさに触れてほしい」との思いで、自身が時間と経験をコツコツ重ねて手に入れてきた知識という財産を初公開。普段はなかなかオモテに出てこない超貴重な釣具店主の「本音トーク」集です。
はんらんする情報や真偽のアヤシイ常識&思い込みに踊らされて釣りが上手くなった気分に浸るのではなく、自分で思考・経験して釣りの本質に迫るためのヒント、釣りをより深く面白く経験するための具体的アドバイスなどを分かりやすく文章に込めました。
目次
はじめに~ちょっとだけ長い前書き 4
1章 フックの話 13
ハリ先の重要性 14
ハリ先の管理方法 16
化学研磨のハリは研げるのか 18
フックカバーで釣果アップ 19
フックの強さについて 22
サイズの話 24
カエシのメリット、デメリット 26
バラシの考察 27
フックチューニングは悩ましくも楽しい 31
2章 ラインの話 34
カッコよくて分かりにくい釣りイトのパッケージ 35
統一化されていないラインの強度表記 36
モノフィラメントライン(ナイロン・フロロ)の太さ(号数)は規格化されている 40
PEライン等の号数は太さを表わしたものではない 43
さらにやっかいなIGFA規格 46
ラインの色について 51
フライのリーダー(ティペッット)の規格 52
3章 ルアーの話 54
「よく釣れるルアーを教えてください」 55
魚はルアーになぜ食いつくのか 56
重大な間違い 57
魚は単純な装置? 59
魚はルアーを「エサだと思って食いついていない」としたら…… 60
ルアーの選び方 66
4章 ロッドの話 71
ロッドの性能 72
ロッドのパワー? 75
ロッドのベンディングカーブ(曲がり具合)の話 78
ロッドの重さについて 80
ロッドの進化 81
ミドスト用のロッド? 84
ガイドの話 86
グリップ(リールシート)の話 89
ジョイントの話 92
ロッド選びどうしましょう 94
5章 リールの話 100
スピニングリールの選び方 101
ベイトキャスティングリールの選び方 107
ギヤ比の話 116
ラインの巻き方について 119
価格の違い 128
スピニングとベイトそれぞれのメリット 130
流行のベイトフィネス、パワーフィネスについて 132
メンテナンス、カスタムについて 134
取り扱いの注意 144
もう1つの選択肢、クローズドフェイス 146
6章 リーダーとノットの話 149
リーダーを付ける意味
ノットの話 141
7章 そのほかの話 164
タックルバランスの話-釣り人自身もタックルの一部 165
ウエア・安全装備の話 166
釣りの変化について―次々と出てくる新技術 170
8章 ちょっと耳ざわりな話 174
01はじめに 177
02自然の魚は誰のもの 179
03遊漁料は何の費用? 181
04釣りは野蛮な遊びか 183
05釣りはマイノリティ? 185
06アメリカと日本の釣りの社会的地位 187
07釣り人が水辺環境を守る未来像 189
あとがき 191
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
昨今の原材料の高騰や諸経費の値上がりにより、2024年3月12日出荷分より弊社発行の「さかな・釣り検索」につきましてその価格を改定させていただくことになりました。誠に心苦しい限りではございますが、事情を何卒ご賢察賜り、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
今後もより良い商品を刊行すべく努力を続けてまいる所存でございますので、変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
改訂前本体価格 2,000円(税込2,200円)
改訂後本体価格 2,273円(税込2,500円)
【特集】ヤマメ、決着の時。
「ヤマメを釣る」それだけのことに、なぜこれほどのミノーが必要なのだろう? それはヤマメというターゲットが電撃的にすばしこくて、時に笑ってしまうくらい大胆で、かと思えばひどく臆病で、と同時にとても賢くセレクティブな魚だからだ。つまりこれだけのバリエーションが存在することが、ヤマメ釣りの奥深さを証明しているのである。アップストリームを主戦場とした現代の渓流ミノーイングが確立してから、およそ30年。今もなおバリエーションが増え続けているところを見ると、僕らの楽しみはまだまだ尽きないらしい。歴史を少しだけ振り返りながら、しかし2024 年の今だからこそ輝いている、注目のヤマメミノーとその使い方を山盛りで集めてみた。
CONTENTS
6 鱒の肖像。文と写真=足立聡
13 モノを旅する。文と写真=丹律章
17 BOOK REVIEW 鱒の古書店
19 渓の隣人
21 山釣りTIPS
22 特集 ヤマメ、決着の時。
24 トゥイッチ嫌いのヤマメ、どう釣る? 今一度、ミノーの力を信じるアプローチ。
28 掛けのヒラ打ち。涙 を呑んだ、ついばみ系バイトを取りたい。
33 ヤマメミノーの30年史。伝 説的モデルから、令和の人気者まで。
47 2020年代のヤングガンズ。定 番に挑む、若武者ヤマメミノー集。
53 その先、のヘビーシンキングミノー。
55 ビルダーVSヤマメ。いちビルダー、いち釣り人として。好敵手といざ勝負。
75 やっぱりイワナが好きなもので……。「ビルダーVS 岩魚」もご紹介。
77 荒川本流ヤマメは「小魚の群れ」でねらう。
アレキサンドラ・シェードの群れパターンが熱い。文と写真=風間俊春
81 まだまだあるぞ、注目ヤマメミノー。
83 コラムの森
●1尾の価値 榎本崇
●よぐ(欲)たげねんだ 坂下武彦
●親父との時間 松本宏人
●これからもこの川で 宮澤秀規
●鬢の白髪 高橋辰美
●精霊馬 滝川一尚
●優しさに辿りつくまで 柴光則
99 中禅寺湖のワカサギ水面戦術。
早春の湖は、ワカサギのトップパターンで楽しむ。文と写真=吉川康之
104 つくりたいのは、ワクワクするもの。
釣具メーカー営業職、自称「言うだけ番長」のものづくりコラム。文と写真=石塚恒
108 Old is New. トラウト温故「釣」新。文と写真=荒川大悟
111 鱒の手仕事
113 今すぐ、追波川サクラ。文と写真=岡世志勝
117 相棒はABU、桂川のドリームヤマメを追う。文と写真=杵渕隆
120 信濃国、縄文アマゴの細流をゆく。文と写真=木岡弘充
122 棟方トラウトゼミナール。文=棟方有宗
126 本日開講! 釣りが上手くなる生態学Q&A。文=棟方有宗
129 From Readers 読者の手紙。
131 大鱒の超越者。
新しい大鱒ミノー『正影110F 桐龍』の魅力を深掘りだ。解説=安達政弘、正影雅樹
135 豊穣の海にサクラを追う。
北海道・南十勝海サクラマスレポート。文と写真=長谷部吉彦
141 EUREKA!
151 イワナ沢の褒美。
御嶽山の宝に出会った、1 泊2 日の釣り山行。文と写真=朝賀敬一・典子
159 New Tackles
162 Next Issue